はるとしゅら【春と修羅】 宮沢賢治(みやざわけんじ)の詩集。1924(大正13)年刊(かん)。東北のきびしい自然(しぜん)や社会を題材(だいざい)としながら,壮大(そうだい)な宇宙観(うちゅうかん)と人間愛(あい)につらぬかれた独自(どくじ)の詩的(してき)世界をつくりあげている。◇「屈折率(くっせつりつ)」「くらかけ山の雪」「岩手(いわて)山」などの短い詩や,最愛(さいあい)の妹としの死をうたう「永訣(えいけつ)の朝」,「無声慟哭(むせいどうこく)」「青森挽歌(あおもりばんか)」「小岩井(こいわい)農場」などがおさめられている。