(1946〜 )アメリカ合衆国の実業家,政治家,第45代大統領(在任2017〜 )。不動産会社経営者の子として,ニューヨークに生まれる。ペンシルベニア大学卒業後,父親の不動産会社に就職し会社を受け継ぐと,ホテル,カジノ,ゴルフコースなどを経営して巨万の富を得て,「不動産王」と呼ばれるようになった。政治経験はなかったが,2016(平成28)年のアメリカ大統領選挙へ共和党から出馬することを表明し,予備選挙で他候補を破って共和党候補となった。本選挙では,民主党のヒラリー=クリントン候補と争うなかで,過激な言動と人種差別・女性差別的な言動を繰り返したことから支持率は低迷し,クリントン候補が有利とされた。しかし,既存の政治に不満をもつ人々などの支持を集めて予想を覆して当選し,2017年1月に大統領に就任した。国際協調を重視したオバマ前大統領とは対照的に「アメリカ第一主義」を掲げ,アメリカの国益を最優先する政策を進めている。