あいざわただひろ【相沢忠洋】 (1926〜1989)日本の旧石器(きゅうせっき)文化の発見で知られる考古学研究家。東京(とうきょう)の生まれ。独学(どくがく)で考古学を学び,第二次世界大戦(たいせん)後,赤城(あかぎ)山ろくの町や村で納豆(なっとう)の行商をするかたわら,付近(ふきん)の遺跡(いせき)を調査(ちょうさ)。1946(昭和21)年,群馬(ぐんま)県笠懸(かさかけ)町岩宿(いわじゅく)(今はみどり市)の農道の関東(かんとう)ローム層(そう)のがけから,黒曜石(こくようせき)のやり先形の打製石器(だせいせっき)を発見した。これがきっかけとなって,わが国の旧石器(きゅうせっき)文化(先土器(せんどき)文化)の研究が始まった。⇒岩宿遺跡(いわじゅくいせき)