*アイヌぶんか【アイヌ文化】 おもに北海道(ほっかいどう)に住む日本の先住(せんじゅう)・少数民族(みんぞく)であるアイヌ民族(みんぞく)がつたえてきた独自(どくじ)の文化。アイヌの人々は,漁労(ぎょろう)や狩猟(しゅりょう)を中心とした生活を送っていた。そこから生み出された多様な用具や服飾(ふくしょく)などが,今日につたえられている。また,独自(どくじ)の文字を持たなかったため,ユーカラとよばれる叙事詩(じょじし),伝説(でんせつ)・昔話などの口承(こうしょう)文学が豊富(ほうふ)である。◇アイヌは歴史的(れきしてき)に,居住(きょじゅう)してきた土地をアイヌモシリ(人間の大地)とよび,近代以前(いぜん)は漁労(ぎょろう)と狩猟(しゅりょう),植物採集(さいしゅう)の3分野をうまく組み合わせて日常(にちじょう)生活をいとなんできた。