アウグスチヌス (345〜430年)古代ローマ帝国(ていこく)末期(まっき)の哲学(てつがく)者・神学者。北アフリカに生まれ,カルタゴに遊学。哲学(てつがく)に目ざめ,光と闇(やみ)の合理的(ごうりてき)な二元論(にげんろん)を説(と)くマニ教を信仰(しんこう)するが,32歳(さい)のときキリスト教に回心(かいしん),瞑想(めいそう)と討論(とうろん)の修道院的(しゅうどういんてき)な生活を送り,やがて司祭(しさい)になる。多くの聖書(せいしょ)解釈(かいしゃく)書,『告白録(こくはくろく)』『神の国』などぼう大な著作(ちょさく)をのこし,混乱(こんらん)していたキリスト教の教義(きょうぎ)を確立(かくりつ)させ,後世に多大な影響(えいきょう)をあたえた。