第二次世界大戦中,ナチスがポーランド南部の町オシフェンチム(ドイツ語名アウシュビッツ)につくった強制収容所。1940年,ナチス親衛隊によりもうけられ,41年に大量殺害施設に拡大。ユダヤ人をはじめ,ポーランド人,ロシア人などが強制収容され,体のじょうぶな者は強制労働収容所,その他は絶滅収容所へ選別され,ガス室で殺害された。強制労働による死亡者をふくめて,250〜400万人が虐殺されたという。現在では,世界遺産に「アウシュビッツ-ビルケナウ ナチスドイツ強制絶滅収容所」として登録され,博物館として一般に公開されている。