あかとくろ【赤と黒】 フランスの作家スタンダールの小説(しょうせつ)。1830年刊(かん)。ゆれ動く19世紀(せいき)フランス社会を背景(はいけい)に,貧民(ひんみん)の子ジュリアン=ソレルが僧侶(そうりょ)となり,偽善(ぎぜん)とかけひきを武器(ぶき)に上流社会に近づき,出世しようとする物語。もう一歩というところでジュリアンの野心はくじかれるが,死刑(しけい)を前にして真の幸福をさとる。