あくにんしょうきせつ【悪人正機説】 親鸞(しんらん)の念仏(ねんぶつ)思想(しそう)の根本を表す言葉。阿弥陀仏(あみだぶつ)の願(ねが)いはすべての人をすくうことを目的(もくてき)とし,悪人(あくにん)こそ救済(きゅうさい)の第一番の対象(たいしょう)であるとする。コーチ 親鸞(しんらん)の語録(ごろく)をまとめた『歎異鈔(たんにしょう)』の中の言葉,「善人(ぜんにん)なを(お)もて往生(おうじょう)をとぐ,いは(わ)んや悪人(あくにん)をや」は,悪人正機説(あくにんしょうきせつ)をしめす言葉としてよく知られている。