あけらかんこう【朱楽菅江】 (1740〜1800)江戸(えど)時代後期の狂歌(きょうか)師(し)・戯作(げさく)者。本名は山崎景貫(やまざきかげつら)。江戸幕府(えどばくふ)の与力(よりき)をつとめながら狂歌(きょうか)(こっけいを主にした短歌)をよみ,四方赤良(よものあから)(大田南畝(おおたなんぽ))・唐衣橘洲(からごろもきっしゅう)らと狂歌(きょうか)の三大家とよばれた。代表作は『故混馬鹿集(ここんばかしゅう)』(菅江(かんこう)が編集(へんしゅう)した狂歌集(きょうかしゅう)。題名は『古今和歌集(こきんわかしゅう)』をもじった)など。◇辞世(じせい)は「執着(しゅうちゃく)の心や娑婆(しゃば)に残(のこ)るらむ吉野(んよしの)の桜更科(さくらさらしな)の月」。