東半球の北部に位置し,ユーラシア大陸の大半と周辺の島々とからなる世界最大の州。ふつうウラル山脈を境に,西側のヨーロッパと区分される。
コーチ
世界人口の
約6
割の人々が住んでおり,人口問題でなやんでいる国が多い。
自然のようす
大陸の南縁をアルプス=ヒマラヤ造山帯がほぼ東西に走り,パミール高原を中心に大山脈が四方にのびている。これら大山脈の間には高い高原が広がっており,インド半島やアラビア半島も大部分が高原である。大きい川は北と東へ流れ,下流部に低地が広がる。大陸の東のへりに弓状にならぶ列島は環太平洋造山帯の一部である。大陸の大部分は,西部をしめる乾燥帯と北部に広がる冷帯・寒帯である。東岸から南岸にかけた地域にあらわれる季節風(モンスーン)は,世界で最も強く,影響する範囲も広い。
あゆみ
黄河中流域,インダス川中流域,メソポタミア地方には,世界最古の文明がさかえたが,その後は社会の発展がおくれ,近世以降は,大部分の土地がヨーロッパ諸国に支配されて苦しんだ。
コーチ
現在の国々の大部分は,第二次世界大戦後に独立した新興国である。
産業のようす
産業の中心は農業で,モンスーン地帯の稲作と東南・南アジア諸国のゴム・茶・サトウキビなどのプランテーションが重要である。石油・鉄鉱石・スズなど地下資源は豊富であり,工業の発展がいちじるしい地域もあるが,工業化は一般におくれがちである。