アスナロ 山地に生える常緑(じょうりょく)高木。ヒバともいう。葉はやや質(しつ)が厚(あつ)くて大きなうろこ状(じょう)で,下面の中央が白色である。雌雄同株(しゆうどうしゅ)。花は小さく,小枝(こえだ)のはしに単生(たんせい)する。球果(きゅうか)はほぼ球形で,10月ごろ淡褐色(たんかっしょく)に熟(じゅく)す。種子(しゅし)は卵状(らんじょう)長だ円形で,幅(はば)のせまい側翼(そくよく)がある。高さ:15〜30m。花期:5月。分布(ぶんぷ):本州・四国・九州(鹿児島(かごしま)県高隈(たかくま)山まで)。(裸子植物(らししょくぶつ) ヒノキ目(もく) ヒノキ科(か))コーチ 石川(いしかわ)県の県木「アテ」は本種(ほんしゅ)のこと。また,青森(あおもり)県の県木「ヒバ」は変種(へんしゅ)のヒノキアスナロのこと。