表情や身ぶりなどによるコミュニケーションの能力が低く,他人と楽しみや情緒を共感できないといった症状をもつ一種の精神の障害。原因は不明だが遺伝的な要因が大きいとされている。1945年にオーストリアの医師アスペルガーによって報告された。対人関係や社会生活がうまくできないためにトラブルをおこすことが多いが,知的能力が低いわけではない。症状に行動の反復,一部の物ごとへの熱中や執着が見られるため,芸術や技術分野で才能を発揮する場合も多く,モーツァルト,アインシュタインなどもアスペルガー症候群だったといわれている。