あづまかがみ【吾妻鏡】 鎌倉(かまくら)時代末期(まっき)に編(へん)さんされた,幕府(ばくふ)の成立(せいりつ)と発展(はってん)をえがく歴史(れきし)書。「東鏡」とも書く。この歴史(れきし)書には,平安(へいあん)時代末期(まっき)の源平内戦(げんぺいないせん)から鎌倉(かまくら)時代の中期までの出来事が,幕府(ばくふ)内部の動きを中心にえがかれている。そのため,鎌倉(かまくら)時代の研究のためには,最(もっと)も重要(じゅうよう)な史料(しりょう)である。今のところ13世紀末(せいきまつ)ごろ,北条氏(ほうじょうし)の一族である金沢氏(かなざわし)によって編(へん)さんされたとする見方が有力。