1776年7月4日,アメリカ13州がイギリス植民地からの独立にさいして発表した宣言。起草者の中心はジェファーソンで,独立の正しさを社会契約説と人民主権から次のようにといた。
(1)人間は平等であり,生命・自由・幸福の追求は神からあたえられた人間の権利であって,だれもこれをうばうことはできない。
(2)これらの権利を守るために人民の同意のもとに政府というものがある。
(3)政府がこの目的にそむくようなら,人民はその政府をかえたり,打ちたおしてよい。
◇この宣言はヨーロッパに影響をあたえ,フランス革命のきっかけの一つともなった。
年代暗記
アメリカ独立宣言…本国よ非難なかろう(1776)
史料
アメリカ独立宣言
われわれは,次にかかげる諸条項が自明の真理であることを信ずる。すなわち,すべての人は平等につくられ,造物主によって一定のゆずるべからざる権利をあたえられていること。それらのなかには,生命・自由および幸福の追求が数えられること。これらの権利を確保するため,人類の間には政府が組織され,政府は正当な権力の根拠を,おさめられる者の同意からえていること,またどのような政府でも,これらの目的をそこなうものとなった場合には,人民はこれを改廃し,かれらの安全と幸福をもたらすとみとめられるような諸原則を基礎とし,このような形でその権力を組織した新たな政府を創設することが,民族の権利であるということを。(以下略)