成長につれて食性のかわる魚。成魚は,川の上流や中流の瀬やふちにすむ。食物はおもに石につくケイソウ・ランソウなどの藻類であり,歯でけずりとって食べる。一定のなわばりをつくり,ここにはいってくる魚には,はげしく体当たりして追いはらう。この習性を利用してアユの友釣りが行われる。10〜11月ごろ川の中流から下流にくだって,砂れき底に産卵する。ふ化した稚魚は海にくだり,沿岸で動物性のプランクトンを食べて成長し,次の年の2〜5月ごろ川へのぼる。全長:30cm。分布:北海道北部をのぞく全国。(硬骨魚類 サケ目 アユ科)
コーチ
琵琶湖にすむアユ(コアユ)のように,海へくだらないで一生を
淡水中ですごすものもある。