ABO式とは異なった血液型の一種で,Rh+型とRh-型に分けられる。その血液中にRh抗原をもつものをRh+型,もたないものをRh-型という。日本人の98.5%がRh+型だといわれているから,たいていの人がRh抗原をもち,抗Rh抗体をもっていないことになる。ところが,このごく少ないRh-型の人には,危険なことがある。Rh-型の人はRh抗原も抗Rh抗体ももたないが,輸血でRh抗原を受けると,血清中に抗Rh抗体ができることがある。したがってRh-型の人がRh+型の人から,くり返し輸血されると抗原抗体反応をおこし,血液が凝集する危険がある。◇Rhはこの血液型発見の糸口となったアカゲザルの英名の頭文字。