南アメリカ州の南東部にある,大西洋に面する国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:ブエノスアイレス,面積:278.0万km2(2015年),人口:4427万(2017年),言語:スペイン語(公用語)など,宗教:キリスト教(カトリック,プロテスタント),民族:ヨーロッパ系(スペイン系・イタリア系)など。
自然のようす
西はアンデス山脈,東は大西洋に面する。中央部には盆地状の地形が広がり,北部は温帯に属し,グランチャコとよばれる大平原・湿原が広がる。中央部のブエノスアイレス周辺にはパンパとよばれる温帯草原が広がり,南部へ進むにつれて乾燥する。南部はパタゴニアとよばれる乾燥した土地が広がり,ところによって砂漠化している。
あゆみ
16世紀にスペインの植民地となって以来,先住民のインディオは減少し,スペイン系・イタリア系住民の国となった。1816年に独立した。
産業のようす
パンパは世界的な農業地帯で,ウシ・ヒツジ・ブタの飼育や小麦・トウモロコシ・ダイズなどの穀物栽培がさかん。典型的な農業国であったが,第二次世界大戦後は工業も発達した。とくに自動車の生産がさかんで,輸出も多い。パタゴニアでは,石油が産出する。
日本との貿易
アルゼンチンから日本への輸出:飼料用コウリャン,エビ,銅鉱など。
アルゼンチンの日本からの輸入:一般機械,自動車部品など。(2015年)
国名の由来
「銀の国」を意味するラテン語のアルジェンツムから生まれた。
国旗の由来
青と白は植民地人の軍服の色で,太陽は1810年,スペイン本土との戦いに勝利した日,太陽がようやく輝いたことから。