アルファせん【α線】 原子核(かく)からでる放射線(ほうしゃせん)の一種(いっしゅ)。2個(こ)の陽子と2個(こ)の中性子(ちゅうせいし)とからなり,ヘリウムの原子核(げんしかく)と同じもの。ラジウム・ウラン・ポロニウムなどの放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)の原子核(かく)から光速に近い高速度で放出されている。電界・磁界(じかい)で曲げられ,また化学作用・写真作用をもつ。空気中を進むとき,窒素(ちっそ)や酸素(さんそ)の原子と衝突(しょうとつ)して電子をたたきだし,イオンをつくるが,自身はだんだんエネルギーをうしなう。