あわおどり【阿波踊り】 徳島(とくしま)県徳島(とくしま)市で盆(ぼん)の4日間行われる踊(おど)り。急調子の囃子(はやし)にのって市中で踊(おど)りまくる。1587(天正(てんしょう)15)年,徳島(とくしま)の町民(ちょうみん)が,阿波(あわ)藩主蜂須賀家政(はんしゅはちすかいえまさ)から築城祝(ちくじょういわ)いでたまわった祝(いわ)い酒に踊(おど)りまわったのがはじまりとされている。実際(じっさい)にはもっと古くからの民間(みんかん)年中行事で,盆(ぼん)に精霊(しょうりょう)をなぐさめるため,庭や軒下(のきした)でおこなった輪踊(わおど)り(精霊踊(しょうりょうおど)り)が変化(へんか)したもの。江戸(えど)時代になると,城下(じょうか)に藍(あい)でさかえた商人が数多く出て,その経済(けいざい)力を背景(はいけい)に,今日見られるような華美(かび)なものとなった。