アンコールワット カンボジア北西部にのこる,古代カンボジア,クメール族による王国(802〜1432年)の大寺院遺跡(いせき)。12世紀(せいき)前半,スーリヤバルマン2世がたてた。寺院の配置(はいち)は,クメール人の宇宙観(うちゅうかん)により,ヒマラヤを表す高さ65mの塔(とう)を中心に3重の回廊(かいろう)が四方を取りまき,全体を海を表す一辺(いっぺん)が約(やく)1kmのほりでかこんでいる。数kmにおよぶ回廊(かいろう)の壁(かべ)をうめる,神話・歴史(れきし)物語の浮(う)き彫(ぼ)りは,クメール芸術(げいじゅつ)のすばらしさをつたえている。