*アンタレス さそり座(ざ)のα星(アルファせい)。真夏(まなつ)の南天(なんてん)の低(ひく)い位置(いち)に真紅(しんく)の色(いろ)を放(はな)つ。あたかも,サソリの心臓部分(しんぞうぶぶん)にあるかのように位置(いち)している。距離(きょり)は554光年(こうねん)で,半径(はんけい)が太陽(たいよう)の720倍(ばい)もある赤色(せきしょく)超巨星(ちょうきょせい)である。最(もっと)も明(あか)るいときの等級(とうきゅう)が1.0等(とう),周期的(しゅうきてき)に明(あか)るさを変(か)える変光星(へんこうせい)である。アンタレスという名前(なまえ)は,火星(かせい)と同(おな)じように赤(あか)く見(み)えることから,「火星(かせい)に対抗(たいこう)するもの」という意味(いみ)の言葉(ことば)に由来(ゆらい)する。アンタレスの意味(いみ)は「火星(かせい)に似(に)たもの」という考(かんが)え方(かた)もある。