あんらくし【安楽死】 なおる見こみのない病気で,死期のせまった患者(かんじゃ)がひどい苦痛(くつう)をうったえ,その苦痛(くつう)をやわらげる方法(ほうほう)がないとき,本人または家族の希望(きぼう)で,医師(いし)が注射(ちゅうしゃ)などによって死をあたえること。死ぬ権利(けんり)ともいう。人工呼吸(こきゅう)などの延命治療(えんめいちりょう)を行わない消極的(しょうきょくてき)安楽死は,尊厳(そんげん)死といって区別(くべつ)することがある。オランダなどでは,本人(家族はだめ)が希望(きぼう)する場合は安楽死を法律(ほうりつ)でみとめている。