*い【胃】 消化管(かん)の一部で,食道と腸(ちょう)との間の部分。ヒトの胃(い)の容量(ようりょう)は,新生児(しんせいじ)で30cc,成人(せいじん)で1300〜1400ccのふくろ状(じょう)の器官(きかん)で,横隔膜(おうかくまく)下の腹腔(ふくこう)内で正中線よりやや左よりにある。胃(い)の入り口を噴門(ふんもん),中央部を胃体(いたい),噴門(ふんもん)の左のふくれた部分を胃底(いてい),出口を幽門(ゆうもん)とよぶ。胃(い)はぜん動によって食物を胃液(いえき)とまぜてかゆ状(じょう)にし,少しずつ十二指腸(じゅうにしちょう)に送る。コーチ 食物は胃(い)内に3〜4時間とどまり,この間に,胃腺(いせん)から分泌(ぶんぴつ)される胃液(いえき)により,おもにタンパク質(しつ)が分解(ぶんかい)され,幽門(ゆうもん)から十二指腸(じゅうにしちょう)に送られる。