イエバト カワラバトを飼(か)いならしたもので,あらゆる鳥のなかで最(もっと)も古い時代から人とのつながりをもってきた種類(しゅるい)といわれる。とくに帰巣性(きそうせい)の強い系統(けいとう)を,デンショバトまたはレースバトという。その再(さい)野生化したものをドバトというが,両者の間にはっきりした区別(くべつ)はない。◇『旧約聖書(きゅうやくせいしょ)』の「ノアの洪水(こうずい)」のくだりに登場するのもおそらくこのハトで,水がひいたとき,平和の象徴(しょうちょう)とみなされていたオリーブを1枝(えだ)くわえてきたことから,以後(いご),平和の使者にされた。