いくじほうき【育児放棄 】 親(おや)(とくに母親(ははおや))が自分(じぶん)の子ども(乳幼児(にゅうようじ))の世話(せわ)をおこたる,時(とき)にはまったく行(おこな)わなくなってしまう状態(じょうたい)。ネグレクトともいう。食事(しょくじ)を与(あた)えない,大小便(だいしょうべん)のしまつをしない,入浴(にゅうよく)させない,着(き)がえさせない,放置(ほうち)または部屋(へや)に閉(と)じこめておくなど,乳幼児(にゅうようじ)にとっては時(とき)に生死(せいし)にかかわるあつかいで,いわば虐待(ぎゃくたい)より悪質(あくしつ)な行動(こうどう)といえるかもしれない。親(おや)の無自覚(むじかく)・無責任(むせきにん),自分勝手(じぶんかって),精神障害(せいしんしょうがい)などの要因(よういん)が指摘(してき)されているが,サルなどの高等動物(こうとうどうぶつ)などでもたまに見(み)うけられる行動(こうどう)ではある。