いしやまでら【石山寺】 滋賀(しが)県大津(おおつ)市にある真言宗(しんごんしゅう)の寺。西国(さいごく)三十三(さんじゅうさん)か所第13番めの札所(ふだしょ)。奈良(なら)時代に僧良弁(そうろうべん)が創建(そうけん)したといわれ,平安時代以後(いご),観音信仰(かんのんしんこう)の霊場(れいじょう)としてさかえた。紫式部(むらさきしきぶ)がここで『源氏物語(げんじものがたり)』を執筆(しっぴつ)したといわれる。本堂(ほんどう)(平安後期再建(さいけん))・多宝塔(たほうとう)(鎌倉初期(かまくらしょき))などの国宝(こくほう)が10件(けん)ある。◇重要文化財(じゅうようぶんかざい)「石山寺縁起(いしやまでらえんぎ)」7巻(かん)は中世絵巻物(えまきもの)の傑作(けっさく)といわれる。 交通 JR石山(いしやま)駅,または京阪(けいはん)電鉄石山寺(いしやまでら)駅下車。