いちじふさいぎのげんそく【一事不再議の原則】 国会運営(うんえい)のうえで,同じ会期中に,一度否決(ひけつ)された議案(ぎあん)はふたたび提出(ていしゅつ)できないという原則(げんそく)。議事(ぎじ)の混乱(こんらん)をふせぐのと,国会の決定が軽々しくされないことを示(しめ)す。明治憲法第(めいじけんぽうだい)39条(じょう)には,明文の規定(きてい)がおかれていたが,日本国憲法(けんぽう)にはそのような規定(きてい)はない。しかし,会議(かいぎ)を能率的(のうりつてき)に運営(うんえい)していくためには必要(ひつよう)な原則(げんそく)で,当然(とうぜん)みとめられているという意見が強い。