太陽系の小惑星。地球と火星の公転軌道を横切るような軌道で公転し,3年に一度地球に接近する。自転周期は約12時間。長さ540mくらいのジャガイモのような形をしている。主に岩石質からなり,地表は砂や岩石におおわれ,クレーターもみられる。内部には大きなすき間があると考えられている。2005年に日本の小惑星探査機「はやぶさ」が到達し,2回の着陸で地表の岩石の微粒子を採取して,2010年に地球に帰還した。採取された微粒子は,現在日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が分析をすすめている。◇1998年にアメリカのリンカーン研究所が発見した。◇名称は,日本のロケットの生みの親で航空工学者の糸川英夫に由来する。