イプセン(ヘンリク=) (1828〜1906)ノルウェーの詩人・劇(げき)作家。社会の不正(ふせい)や女性解放(じょせいかいほう)など,社会問題をするどくえぐった作品を発表した近代劇(げき)の確立(かくりつ)者。経済的(けいざいてき)・精神的(せいしんてき)にゆきづまって1864年イタリアにのがれ,以後(いご),27年間の海外生活を送るが,その間に書いた『ブラン』『ペール=ギュント』などで成功(せいこう)をおさめた。その後,女性解放(じょせいかいほう)をさけんだ名作『人形の家』や『幽霊(ゆうれい)』は,世界的(せかいてき)な反響(はんきょう)をよんで,各国(かっこく)で上演(じょうえん)された。