(1941〜 )韓国の政治家・第17代大統領(在任2008〜2013)。日本の大阪市生まれ。3歳で韓国に移り,貧困のなか夜間学校から高麗大学に進学,卒業。財閥・現代グループの現代建設に入社,36歳で社長に抜擢されたサラリーマン成功神話の人物。1992年に国会議員になったのち2002年,ソウル市長になり,都心の清流「清渓川」復元や公共交通システムの再編など大きな実績を残す。2007年12月,保守系最大野党ハンナラ党から大統領候補として選挙に出馬し当選,金大中,盧武鉉と10年間つづいた革新系与党からの政権交代を実現した。2008年2月,大統領就任。経済成長重視,日韓経済関係重視の現実的な政策を打ち出し,南北朝鮮の融和路線は維持しながらも,北朝鮮に対しては冷静な態度を保っていた。