いみんほう【移民法】 1924(大正13)年,アメリカで成立(せいりつ)した,日本人移民(いみん)を完全(かんぜん)に停止(ていし)するための法律(ほうりつ)。1907(明治(めいじ)40)年に日本とロシアとの間に日露協商(にちろきょうしょう)が結(むす)ばれ,中国東北地方の利権分割(りけんぶんかつ)が行われた。この地方での経済的(けいざいてき)進出をねらっていたアメリカは,日本に対して不信(ふしん)感を強めた。そのため,カリフォルニア州を中心に移民(いみん)していた日本人に対して,排斥(はいせき)運動がおきた。この運動は移民制限法(いみんせいげんほう)・日本人土地所有禁止令(しょゆうきんしれい)の成立(せいりつ)へときびしくなり,最後(さいご)には完全に移民(いみん)を停止(ていし)する移民法(いみんほう)が成立(せいりつ)した。