西アジア,南はペルシャ湾・オマーン湾から北はカスピ海にいたる国。政体はイスラム共和政で,元首は最高指導者。首都テヘラン。国土の半ば以上をしめるイラン高原は雨量が少なく,大陸性気候を示し,カビール,ルートの2大砂漠がある。カスピ海沿岸は地中海性気候で,この国の重要な農業地帯である。アケメネス朝ペルシャ,ササン朝ペルシャの繁栄ののち,イスラム教国(シーア派)となり,外来民族の支配も受けたが,18世紀末に統一。1979年王制がたおれて共和国となり,1980〜1988年イラン=イラク戦争を戦った。主産業は石油産業と農業で,とくに石油輸出による収入の国民経済にしめる割合は大きく,この収入をもとに工業化が進められている。◇旧名ペルシャ。面積:162.9万km2,人口:7397万。
国名の由来
国旗の由来
緑はイスラム,白は平和,赤は犠牲,中央はアッラー(アラー)。帯の境界には「アッラー・アクバル(アッラーは偉大なり)」と各11回,図案化した文字で書かれている。
コーチ
イランは,イスラム教国であるが,住民がアーリア系でペルシャ語を国語とするので,アラブではない。