(1941〜1984)昭和時代の登山家,冒険家。兵庫県に生まれる。明治大学山岳部で修行をつみ,数々の山行をへて,1970(昭和45)年には日本人として初めて世界最高峰のエベレスト山(チョモランマ,8848m)の登頂に成功した。同年,北米最高峰のデナリ山(マッキンリー山,6194m)に登頂し,世界で初めて5大陸最高峰の登頂をなしとげた。その後は活動を極地の冒険に移し,犬ぞりによる北極圏1万2千km単独走破をなしとげた。1984(昭和59)年には再びデナリに向かい冬季単独登頂に成功したが,その後消息不明となった。同年,国民栄誉賞を受賞した。