初夏のころ天頂付近に見える星座。うしかい座のすぐとなりには,2匹のイヌを表したりょうけん座があり,りょうけん座とは一体の星座と見るほうがわかりやすい。北斗七星のひしゃくの柄の南にある。α星はアルクトゥルスとよばれ,オレンジ色の明るく目立つ1等星である。北斗七星のひしゃくの柄のカーブを延長し,アルクトゥルスを経ておとめ座のスピカへとたどる曲線は,春の大曲線とよばれる。また,アルクトゥルスとスピカとしし座のデネボラを結んでできる三角形は,春の大三角とよばれる。さらに,春の大三角をつくる3つの星とりょうけん座のα星(コル・カロリ)の4つの星を結んで,春のダイヤモンドということもある。
星座の探し方
5月上旬の23時ごろ,6月上旬の21時ごろに,ほぼ頭の真上に見える。北斗七星のひしゃくの柄を南に延長したところにある。アルクトゥルスはひざのあたりにある。
星座に関する神話
うしかい座になっている人物は,2匹の猟犬を連れた男の姿であるといわれたり,天をかつぐ巨人アトラスの姿であるといわれたりしている。