うじしゅういものがたり【宇治拾遺物語】 鎌倉(かまくら)時代初期(しょき)の説話(せつわ)集。作者は不明(ふめい)。『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』と内容(ないよう)の重なるものが3分の1あまりあるが,貴族(きぞく)・僧侶(そうりょ)・武士(ぶし)・庶民(しょみん),盗賊(とうぞく)にいたるあらゆる階層(かいそう)の人々が登場して,平明な文章で生き生きとえがかれている。コーチ 「こぶとりじいさん」「わらしべ長者(ちょうじゃ)」などの話もあり,後世まで広く読まれた。