使われなくなった人工衛星やその部品,切り離されたロケットの部品など,宇宙空間をただよっている人工物のごみ。スペースデブリともいう。宇宙ごみは直径10cm以上のもので1万個以上,それ以下だと数千万個ともいわれ,高度400km〜3000kmの宇宙空間で,秒速3〜10kmという速さで地球のまわりを回っている。小さくても高速のため人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大きな被害をあたえる可能性がある。現在のところ排除は不可能で,使用済み衛星を大気圏や海上に落下させることやロケットの切り離し部品を少なくするなどの,これ以上の宇宙ごみを増やさない方法が検討されている。◇2009年3月には国際宇宙ステーションにぶつかる寸前になり,乗組員が避難する事態も起きた。