川や湖,沼などの岩場,石の間にすむ魚。栄養があっておいしく,かば焼き,きも吸いなど,さまざまな料理で親しまれている。夜に活動して,小魚やエビ,貝,水生昆虫などを食べる。淡水域で5〜12年すごした後,海におりて産卵する。ニホンウナギの産卵場所は長い間謎だったが,近年,マリアナ海溝付近で産卵していることが明らかになった。幼生はレプトセファルスとよばれる透明なヤナギの葉のような形をしている。変態してウナギ形になったものをシラスウナギといい,秋から春にかけて川をさかのぼる。市販の多くはこれを採捕して,池などで養殖したものである。全長40〜90cm。分布:全国各地。(硬骨魚類 ウナギ目 ウナギ科)