春に真南の空の高くない位置で,東西に長々と横たわっている姿が見られる星座。α星はアルファルドという2等星であるが,ほかは目を引くような明るい星はない。尾のはしに近いところには渦巻銀河M83がある。
星座の探し方
横に長いうみへび座の全身が見られるのは,3月上旬は0時ごろ,4月上旬は22時ごろ,5月上旬は20時ごろで,南の空がよく見える開けた場所で探すとよい。うみへび座の背には,小さな星座のからす座,コップ座,ろくぶんぎ座の3つが乗っているように見える。
星座に関する神話
名前からは海にすむ大蛇を表したものと思えるが,ギリシャ神話にも出てくるこのうみへびは,頭が9つもあるヒドラという怪物のヘビとされる。英雄ヘルクレスがこのヒドラ退治を行ったとき,首を1つ打ち落とすと,その切り口から新たに2つの首が生えてきて手こずったとされる。