GATT(関税および貿易に関する一般協定)の多角的貿易交渉をラウンドといい,1986年ウルグアイでの閣僚会議で交渉開始を宣言した新ラウンドを,ウルグアイラウンドという。7年をこえる交渉のすえ,1993年12月に合意,1994年4月モロッコでの閣僚会議で「WTO(世界貿易機関)の設立に関する協定」として調印され,ウルグアイラウンドは終了した。その内容は,WTOの設立,農産物の関税化(農産物を輸入するときの数量制限をやめて関税におきかえる),サービス貿易や知的所有権についてのルールなど,22の協定がふくまれている。