脊椎動物の体表をおおう小片。魚類のうろこは,体表をつつんで物理的な障害をふせいでいる。古生代から中生代中ごろまでにさかえたグループは,厚くてがんじょうなうろこで武装されていたが,現代魚ではうろこはうすくなり,運動しやすいように変化した。これらのうろこは,表皮の下の真皮に生じたものである。大きく分けて,化石魚類に多い硬りん(鱗),軟骨魚類がもつじゅんりん(楯鱗),一般の硬骨魚類がもつ骨(櫛)りんや円りんがある。
コーチ
ヘビやトカゲ・センザンコウ・鳥の
脚のうろこは表皮からできたもので,魚
類のうろこが
骨質であるのに対し,
角質である。