エイク(ヤン=ファン=) (1390〜1441)フランドルの画家。ブルゴーニュ公フィリップ3世にやとわれ,数々の宗教(しゅうきょう)画,肖像(しょうぞう)画をえがいた。兄ヒューベルトとの共作(きょうさく)も多く,兄弟2人の手を明確(めいかく)に区別(くべつ)することはむずかしい。ヤンは油で溶(と)いた絵の具を薄(うす)く塗(ぬ)りかさねる油彩画法(ゆさいがほう)を完成(かんせい)させ,その後のヨーロッパ絵画の発展(はってん)に貢献(こうけん)した。代表作としては,「ヘントの祭壇画(さいだんが)」「受胎告知(じゅたいこくち)」「ロランの聖母(せいぼ)」「聖母子(せいぼし),大天使ミカエル,聖(せい)カタリナ」などがある。