*えいせいちゅうりつこく【永世中立国】 永久(えいきゅう)に他国の戦争(せんそう)に関係(かんけい)せず,また,国家の独立(どくりつ)と領土(りょうど)の安全を外国から保障(ほしょう)された国。1815年のウィーン会議(かいぎ)でスイスの永世(えいせい)中立が確立(かくりつ)し,2002年国連(こくれん)に加盟(かめい)したが,基本的(きほんてき)立場を変えてはいない。また,ベルギー(1831年)・ルクセンブルク(1867年)が永世(えいせい)中立をみとめられたが,第一次世界大戦(たいせん)のときドイツにやぶられ,ベルギーは1919年のベルサイユ条約(じょうやく),ルクセンブルクは1948年の憲法改正(けんぽうかいせい)のときに永世(えいせい)中立国としての地位(ちい)が廃止(はいし)された。第二次世界大戦(たいせん)後の1955年,オーストリアが永世(えいせい)中立を宣言(せんげん)した。