重症熱性血小板減少症候群。高熱と消化器系の症状,血小板・白血球の急減がおこり,重症の場合は死亡する感染症。野外に一般的に生息するマダニ類を宿主とするブニヤウイルス科のSFTSウイルスの感染によって発症する。ダニにかまれたり,感染したヒトからヒトへの血液・体液接触でも感染が報告されている。潜伏期間は6日〜2週間程度,38度以上の高熱を発し,下痢・おうと・下血などの症状が出て,髄膜炎をおこすこともある。血小板・白血球が急減し,多臓器不全もおこす。致死率は10〜30%。◇2011年,中国中部の患者からウイルスが特定された。それ以降,日本でも数年にさかのぼって発症や死亡例が報告されている。