IMF(国際通貨基金)の特別引出権のことだが,国際準備資産としてIMF加盟国の通貨当局のあいだで決済や融資に使用したり,IMFや一部の国際機関における会計上の国際通貨としての役割ももつ。国際的な為替相場をささえるために1969年にIMFが創出したもので,加盟国の出資割当額に比例して各国に配分され,自由に利用できる通貨と交換することができる。米ドル・英ポンド・ユーロ・日本円の4通貨の価値をもとに毎日1SDRがどれくらいの価値をもつかが発表されている。2009年8月のIMF協定の第4次改訂の発効にともない8月に一般配分,9月に特別配分が行われ,SDR配分の累計総額は約2000億SDR(おおよそ3000億米ドル)以上に増加した。⇒IMF ⇒国際通貨 ⇒為替相場