エックスせんてんもんえいせい【X線天文衛星】 宇宙(うちゅう)からのX線を観測(かんそく)する目的(もくてき)の人工衛星(えいせい)。宇宙(うちゅう)からのX線は地球の大気によって吸収(きゅうしゅう)され,地上には達(たっ)しないため,観測(かんそく)は人工衛星(えいせい)のような大気圏外(けんがい)で行う。X線はひじょうに高温の物体が放射(ほうしゃ)するので,X線を手がかりにして宇宙(うちゅう)でのはげしい現象(げんしょう)が明らかになる。アメリカ合衆国(がっしゅうこく)のアインシュタイン衛星(えいせい),日本の「ぎんが」などによって,星の周囲(しゅうい)のコロナや中性子(ちゅうせいし)星の発見がなされている。