えてんらく【越天楽】 雅楽(ががく)の曲名。現在(げんざい)は管絃(かんげん)だけで演奏(えんそう)される。もとは唐(とう)からつたわった曲であるが日本で改作(かいさく)され,平安時代からつたわっている。旋律(せんりつ)が唱歌(しょうか)ふうで美しくととのっているので,平安時代末期(まっき)からこれに歌詞(かし)をつけて歌う今様(いまよう)(越天楽今様(えてんらくいまよう))が流行し,民謡(みんよう)『黒田節(くろだぶし)』にも旋律(せんりつ)がとりいれられている。洋楽の管弦楽(かんげんがく)用にも編曲(へんきょく)されている。