**えひめ【愛媛(県)】

県名の由来:『古事記(こじき)』の国うみの神話にでてくる愛比売(えひめ)からとられた。明治(めいじ)になって県ができたときに,新しく命名された。

県庁所在地

松山(まつやま)市

県の面積

5678km2

県の人口

143万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

〔伝統工芸〕

○砥部焼(とべやき) ○大洲(おおず)和紙

〔祭り〕

和霊(われい)神社祭り(宇和島(うわじま)市,7月23・24日)

位置(いち)・地形・気候(きこう)

愛媛(えひめ)県は四国の北西部にあり,北は瀬戸内(せとない)海,西は宇和(うわ)海,豊後(ぶんご)水道に面し,南は四国山地をへだてて高知(こうち)県に接(せっ)している。

県の面積(めんせき)の約(やく)90%は四国山地などの山地におおわれ,平野は瀬戸内(せとない)海に面し新居浜(にいはま),今治(いまばり),松山(まつやま)にわずかに広がっている。四国山地は,西日本最高峰(さいこうほう)の石鎚(いしづち)山などのある東部はけわしく,南西部はゆるやかである。

吉野(よしの)川の支流(しりゅう)の銅山(どうざん)川の水は,四国山地をくりぬいたトンネルによって川之江(かわのえ)(四国中央(しこくちゅうおう)市)・新居浜(にいはま)地方の農業・工業用水に利用(りよう)されている。

佐田岬(さだみさき)から南の海岸は,出入りの多いリアス海岸である。瀬戸内(せとない)海には,およそ200もの島がある。

気候(きこう)は,海岸地域(ちいき)は温暖(おんだん)で晴れの日が多い瀬戸内(せとうち)の気候(きこう)であるが,宇和島(うわじま)より南では雨が多く,山間部は冷涼(れいりょう)で,四国では最(もっと)も気温の低(ひく)い地域(ちいき)である。

歴史(れきし)

むかしは伊予(いよ)国といった。平安時代の中ごろには,藤原純友(ふじわらのすみとも)が宇和(うわ)海の日振(ひぶり)島を拠点(きょてん)に反乱(はんらん)をおこした。鎌倉(かまくら)時代以降(いこう),佐々木氏(ささきし)・宇都宮氏(うつのみやし)・細川氏(ほそかわし)・河野氏(こうのし)などが守護(しゅご)として統治(とうち)した。江戸(えど)時代には,松山藩(まつやまはん)(松平氏(まつだいらし))・宇和島藩(うわじまはん)(伊達氏(だてし))など8藩(はん)がおかれた。

明治(めいじ)の廃藩置県(はいはんちけん)によって,それらはそのまま県となったが,その後合併(がっぺい)し,1873(明治(めいじ)6)年に現在(げんざい)の愛媛(えひめ)県が成立(せいりつ)した。

産業(さんぎょう)

平地がわずかしかないため,水田よりも果樹(かじゅ)園のほうが多い。そのほとんどはミカン園で,ミカン・イヨカン・夏ミカン・ハッサクなどの生産(せいさん)がさかんで,その生産量(せいさんりょう)はいずれも全国で上位(じょうい)である。そのほかに,キウイフルーツ(全国1位(い))・クリ・ビワなどの生産(せいさん)も多い(2010年)。

水産(すいさん)業では,タイやエビの漁獲量(ぎょかくりょう)が全国有数である。宇和(うわ)海を中心に,養殖(ようしょく)業がたいへんさかんで,タイやブリ類(るい)は全国有数の生産量(せいさんりょう)をあげている(2009年)。また,真珠(しんじゅ)の養殖(ようしょく)もさかんで,長崎(ながさき)県や三重(みえ)県と生産量(せいさんりょう)をあらそっている。

愛媛(えひめ)県は瀬戸内(せとうち)工業地域(ちいき)の一角をなし,四国を代表する工業県となっている。新居浜(にいはま)市には石油化学コンビナートがあり,西条(さいじょう)市に電気機械(きかい),松山(まつやま)市に機械(きかい),四国中央(しこくちゅうおう)市に製紙(せいし),今治(いまばり)市に繊維(せんい)工業などがある。

日本一のミカン産地(さんち)

愛媛(えひめ)県は,全国のミカン(温州(うんしゅう)ミカン)の栽培面積(さいばいめんせき)の約(やく)15%をしめる,日本有数のミカン生産(せいさん)県である。ミカンだけでなく,イヨカン・夏ミカン・ハッサク・ネーブルオレンジの栽培面積(さいばいめんせき)も1〜2位にある。

松山(まつやま)市以南(いなん)の瀬戸内(せとない)海の島々や,海に面した山の斜面(しゃめん)は,ほとんどがミカン園になっている。ミカン類(るい)は,日あたりや水はけのよい土地をこのみ,冷気(れいき)をきらうので,山の南斜面(しゃめん)などでの栽培(さいばい)が適(てき)している。さらに,海に面した斜面(しゃめん)は,海面からの日光の反射(はんしゃ)によって,ミカンの甘(あま)みがますといわれる。

かつては,そのほとんどが温州(うんしゅう)ミカン園だったが,生産過剰(せいさんかじょう)などから,イヨカンなどへの転換(てんかん)が進み,いまでは,ミカンは全体の約(やく)50%,イヨカン約(やく)40%,その他約(やく)10%となっている。生産量(せいさんりょう)もほぼ同じ割合(わりあい)で,ミカンとイヨカンの生産量(せいさんりょう)は全国有数である。近年は,かんづめ・ジュース・ゼリーなどの加工(かこう)品の生産(せいさん)もふえている。

出荷先は全国各地(かくち)およぶが,関東(かんとう)地方がとくに多い。

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