エル=グレコ (1541〜1614)16世紀(せいき)スペイン最大(さいだい)の画家。クレタ島生まれのため,スペイン語で「ギリシャ人」を意味するエル=グレコ,あるいは単(たん)にグレコの通称(つうしょう)で知られる。ベネチア派(は)の技法(ぎほう)を学んだのち,ローマをへて,1577年スペインのトレドにあらわれ,ここで生涯(しょうがい)をとじた。スペイン神秘主義(しんぴしゅぎ)の最高(さいこう)の理解(りかい)者といわれ,「オルガス伯(はく)の埋葬(まいそう)」「五旬節(ごじゅんせつ)」「聖体被昇(せいたいひしょう)」などが代表作。