えんかぎん【塩化銀】 化学式 AgCl 天然(てんねん)には角銀鉱(かくぎんこう)として産出(さんしゅつ)する。硝酸(しょうさん)銀の溶液(ようえき)に,塩酸(えんさん)や塩化(えんか)物の水溶液(すいようえき)を加(くわ)えると,白色の結晶(けっしょう)として沈殿(ちんでん)する。水,エタノール,うすい酸(さん)にはほとんどとけないが,アンモニア水・濃塩酸(のうえんさん)・シアン化カリウムの水溶液(すいようえき)には錯(さく)イオンをつくってとける。◇感光性(せい)があり,水や有機(ゆうき)化合物の存在(そんざい)のもとで,光をあてると,銀を遊離(ゆうり)して黒くなる。感光剤(ざい)として写真材料(ざいりょう)に用いられる。