滋賀県大津市にある天台宗の総本山。京都の北東の比叡山上にあり,788年に最澄がたてた比叡山寺が起源。最澄が唐(中国)から帰国して天台宗をつたえた。最澄の死後,823年に朝廷から延暦寺という寺号を受ける。円仁・円珍の時代に発展したが,993年,派閥争いのため,山門(延暦寺派)と寺門(園城寺派)に分かれた。しかし,広い荘園と多くの僧兵をもち,政治的にも大きな力があった。のち織田信長に焼き打ちされ,豊臣秀吉が再建した。
交通
京阪電鉄坂本駅からケーブルカーで10分,延暦寺駅下車。JR京都駅からバスの便もある。
コーチ
鎌倉新仏教の開祖は,いずれもこの寺に学んでいる。